逃げる生き物

2001年12月16日
馬の最も特徴的な性質。それは危険が迫ったときに逃げるということだ。そのことを常に認識しているのは、馬と付き合う上で非常に重要である。
ある動物は、危険が迫ったら戦う。あるものはなんらかの方法で身を護る。馬は逃げる。(ホースウィスパラー、モンティ・ロバーツは人間を’戦う生き物’に分類している。)
馬は身に危険を感じると、人間を乗せているときでも逃げる行動にでる。そういう場合、人間の指令と違うことをしたからと言って、ただただ叱りつけるのは不条理だ。
例えば馬に乗っているとき、馬が馬場のそばに止まっている真っ赤な車を警戒して、近づこうとしないとする。ただただ闇雲に鞭でひっぱたいて、そちらに向かわせようとするのは多くの場合逆効果だ。(気合を入れるためにちょっとは鞭も使う。ケース・バイ・ケース)まず人は穏やかな声で話し掛け、自分はその物体を恐れていないことを示す。赤い車は馬を取って食いはしないことを説明したりする。そのうち馬は、人間の落ち着いた態度を感じて、なんだ、上が怖がっていないから、怖くないのかも。と人の態度を信用する。
信頼関係ができてから初めて為せる技だが。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索