信頼とレスペクト

2001年12月13日
馬と付き合う上で、一番大切なのは、信頼関係を築き、馬の敬意を得、馬の存在にも敬意を払うことだとカーチャは言った、初めて聞く言葉だった。
私はそれまで、ただただ馬に優しく接しようと努めていた。精一杯可愛がって、優しくしてやれば、馬も私のことを分かってくれるだろう、と思っていた。しかし、その思いはそれまで常に片思いだった。
可愛がることは正しい。優しくすることも正しい。しかしその前に、お互いの間に信頼とレスペクトがなければならない。
馬は人間を信頼しているから、自分の背に乗せる。人間に敬意を払っているから、その指示に従う。その代わりに、人間も馬を信頼する。その背に全身を委ねる。そしてパートナーに対しての敬意から、ただ単に命令するのではなく、その声に耳を傾ける。そうして初めて馬と人の共同作業が可能になる。
信頼とレスペクトの存在しない親子関係を考えてみれば、よく分かる。あるいは夫婦。仕事場の人間関係。信頼もレスペクトもない全ての生き物同士の関係は、上手くいくはずがないし、決して心地良いものではない。

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