瓜生しゃん

2001年12月5日
馬術部を(大学を)卒業した後、瓜生しゃんがいなかったら、私の人生は違うものになっていただろう。
当時70歳ちょっとくらいのご婦人だった。私がいた乗馬クラブに馬に乗りに来ていた人で、お父上が外交官、旦那も外交官、日本よりも外国で暮らした時間の方が長かったらしい。当時もオーストリアと日本を行き来する生活をしていた。5カ国語を流暢に話し、日本語が一番苦手らしかった。「・・・でございましゅ。」みたいな話し方だったので、私と友人は影でひそかに、瓜生しゃんと呼んでいた。ものすごく博識で、これが良き外交官時代の最後のレディの生き残りか、と思わせる風格があった。ワインが好きで、タバコもよく吸った。話好きで、一度話し出すと止め処がなかった。すごい行動力で、何か頭に浮かぶと実行せずには納まらない。とにかくすごいインパクトの人で、2年ほど前にガンで亡くなったが、いまでもそれがピンと来ない。オーストリアか何処かで生きているような気がする。
とにかくその瓜生しゃんが、私がドイツで馬を習うことに興味を持っている、ということを耳にした。彼女がいなかったら、私はドイツに行くことなどなかっただろう。

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