途中経過 2

2001年11月28日
高校生になって、おじいさん先生が引退し、もう少し若い人に習うようになった。その頃には私も調馬索(紐)をつけなくても一人で馬をコントロールして乗れるくらいになっていた。新しい先生は競技でも上位にいく有名な人で、とても尊敬していたし、日本で一番上手いだろうぐらいに思っていた。後に私は意見を変えることになるのだが。
まあとにかく、その人が当時、美しい牝馬(雌の馬)に乗って競技に出ていて、成績も良かった。雲の上を歩くような、美しい動きをする馬だった。生まれついてのダンサーだ。乗せてくれと頼んだが、断られた。すごく良い馬で、私はそれに見合うほど上手くないから、というのだ。上手くなりたいと思った。でもどうすればいいのか???先生は大学の馬術部の出身だった。日本には競馬以外の馬乗りを専門的に教育するシステムがなく、当時の有名な競技選手はみな大学の馬術部の出身だった。よし、馬術部に行こう。と短絡的に決定した。
大学時代のことは、今まであまり思い返すこともなく、まあ努めて触れないようにしてきた。でもここらで記憶を整理しよう。もう充分年をとったし、あの4年間が時間の浪費であったとは、かたずけないために。

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